大雨発生時のリスク回避ルーティング
MD communetでは、各種交通環境情報の利用用途を独自に検討し、公開している。本取組はその一環で、冠水想定箇所や雨量データ、走行実績データから道路の冠水リスクを算出し、リスクを回避する迂回経路をルーティングするアプリを開発したものである。
特長・提供価値
本アプリは、冠水想定箇所、雨量データ、直近1時間の走行実績データをインプットとして、冠水リスクの高い道路リンクを算出することで、道路ごとの優先順位付けを行い、リスクの低い迂回ルートを提示するものである。
車両運行管理者は本アプリを利用することで、大雨発生時にドライバーに対して安全なルートを走行するよう指示することができるようになる。

データ活用のアイデア
モビリティデータ

×気象データ
×物流

=安全性確保
- 利用データ(インプットデータ)
- 道路冠水想定箇所
→過去冠水が発生した箇所を表したポイント情報 - 雨量データ
→降水量を1kmメッシュ単位で保持したポリゴン情報 - 通行実績データ
→通行実績を表したライン情報 - 道路ネットワークデータ
→道路ネットワーク情報(道路リンクやその他属性情報)
- 道路冠水想定箇所
- 処理結果データ(アウトプットデータ)
- 回避リンク
→冠水想定箇所、降雨量、通行実績から算出される冠水可能性が高いリンク - 低リスクルート
→回避リンクが含まれない経路のうち、目的地点までの最短経路
- 回避リンク
なお、同アプリケーションは、共通設計テンプレートに基づいて開発されているため、利用データを他のものに置き換えることで、別の用途のアプリケーションとして利用することができる。
(詳細はコラム「共通設計テンプレート作成によるアプリケーションの設計・構築の作業負荷軽減」参照)
利用データ情報
通行実績データ:https://portal.adus-arch.com/ckan/detail?infoId=ckan.1.74552042-fc87-49d2-9e62-d052b457f226